最近不眠症気味なのはもしかして更年期かも
イライラする、よく眠れないのは更年期のせい?
女性の身体というのは早い人で40代後半あたりから身体に様々な変化が起き始めます。 加齢とともに卵巣機能の衰えや女性ホルモンの分泌が低下し始めるのが大きな原因。 間もなく閉経を迎える時期、閉経した後の時期に起きる症状です。 これは更年期といわれるもので閉経前5年間、閉経後5年間のおよそ10年間の事を指します。 その症状の中でも多くの女性が悩むのが更年期による不眠症です。 イライラや不安な感情が現れ、夜中に何度も起きてしまう、手足が冷たくてなかなか寝付けない、夜中に汗をかき熟睡できない、朝目が覚めても熟睡感が無い、なかなか起き上がれない、夜熟睡できないので昼間が眠くて寝てしまい悪循環になってしまうなど日によっても症状が違うことがあれば、いくつかの症状が重なってしまう事もあります。 これは更年期による卵巣の機能低下で女性ホルモンの分泌が急低下すると、心身のバランスを整えてくれている自律神経が乱れ、睡眠を司る間脳に悪影響を及ぼしてしまうのが原因とされています。 また、さらに日常生活での様々なストレスなどがプラスされると症状はさらに悪化し、心身共に参ってしまい、困り果ててしまう方も。 今回はそんな多くの女性が悩む更年期の症状や不眠との関係・対策方法についてお話ししていきましょう。
女性の更年期に起こる様々な症状
女性の更年期の症状は不眠症も含め人によって様々ですあり、身体だけではなく、精神的な面でも色々な問題が生じやすくなるので注意が必要です。 ここで主な更年期の商用を挙げてみましょう。
身体に感じる主な症状
のぼせやすくなる、急に体や顔のほてりがあらわれる、動悸・息切れがして立っていられなくなる、脈が急に速くなる、耳鳴りがする、めまいがする、急に大量の汗が出る、身体が落ち着かない、頭痛や肩凝り、血圧が急にあがったり下がったりする、関節が傷む、膀胱炎でもないのにおしっこが近くなる、生理不順、寝付けない、眠れない、眠りが浅い、急に眠くなるなど。
精神面での主な症状
急な不安感に襲われる、焦りやイライラで人に当たってしまう、急に落ち込んでしまう、何もする気がなくなる、身体がだるく無気力になるといった不快な症状が多く本人はとても大変なのに他人からは怠けている、やる気がない、自分勝手といった方向に取られてしまい、思わぬトラブルになることもあります。 そのため、ますますストレスが増え、さらに症状が悪化してしまう場合があります。
男性にもある更年期と更年期による不眠症
更年期というのは月経があるのは女性だけなので閉経を迎えることの無い男性には更年期が無いと思われがちですが、実はそうではありません。 男性も年齢とともにテストステロンと言うが男性ホルモンが減少してきます。 このテストステロンは男らしさである体毛を濃くする、筋肉を強くする、やる気や闘争心を高めるホルモンなのですが、加齢により徐々に減少していきます。 そのため女性と同様、このホルモンが減少すると身体や精神面に様々な症状があらわれます。 まずは性機能が衰え始め、筋力も衰え始めます。 そして女性同様、自律神経系の不調が起き、だるさ、動悸や息切れ、のぼせや発汗などの症状があらわれます。 精神的な面でも同じように疲労感や急な不安感に襲われる、イライラする、無気力になるといった症状のほか、なかなか眠れない、眠りが浅く目が覚めてしまう、熟睡感が無いなどの不眠症になる場合もあります。
日中に眠くなる更年期障害による不眠症
女性も男性も更年期による身体に感じる症状や精神面に来る症状が大きな原因となり多くの方が睡眠トラブルや不眠症に悩まされています。 眠いのにイライラ感や不安感や動悸、息切れなどで寝付けない、やっと眠りについても大量の汗をかいて途中で目が覚めてしまう、寝苦しくて眠りが浅い、朝目が覚めても身体がだるくてなかなか起き上がれないなどの症状のため、睡眠の質が悪くなり、睡眠不足となってしまうのです。 そのため、日中に急な眠気に襲われ、仕事に集中できない、手につかない、昼間寝てしまうと夜がさらに眠れないなどの悪循環となります。 そうなると自分だけの問題ではなくなり、周囲に負担をかけてしまうほか、日常生活に多くの支障が出てしまう危険があります。
まずは更年期による不眠症かどうかを医師に相談する
まずは男性の場合も女性の場合も更年期による症状を自覚していても、不眠症の原因がその更年期による不眠症かどうかを一度医師に相談をしてみましょう。 自分では更年期や加齢によるものだと思っていても、40〜50代の年齢というのは生活習慣病によるものやうつ病、若年性認知症など思わぬ病気が隠されている可能性もあります。 一日の疲れを取る大切な睡眠が良くできないというのは身体が発している危険信号かもしれないのです。 念のため、というのは大切です。不眠は一日でも早く改善されることが大切なので早めに医師に相談しましょう。
更年期による不眠症の対策方法
ゆっくり入浴を楽しむ
眠る2時間ほど前にゆっくりとお風呂に入りましょう。シャワーだけではなく、湯船に入りゆったりとくつろぎましょう。 身体をあたためることで血行が良くなり、更年期特有の血行不良の冷えを解消してくれます。お気に入りの香りの入浴剤やボディソープ、シャンプーなどを使用するとさらにリラックスすることが出来、気分も良くなります。
寝る前にノンカフェインのあたたかい飲物を飲む
寝る前にノンカフェインのあたたかい飲物を飲むと身体の中からあたたまり、安心した気分で寝ることが出来ます。特におすすめなのはホットミルク。 イライラを解消するカルシウムが豊富に含まれています。 ホットココアや生姜湯も身体に優しく、芯まであたたまる飲物です。 また、安眠を誘う効果の期待できるハーブが入ったハーブティもおすすめです。 神経を休め、リラックスさせてくれるカモミールやイライラや不安や緊張を優しく和らげてくれるラベンダー、夜中に途中で目覚めてしまう方に効果的な眠り草と言われるクワンソウなど色々な種類があります。優しい味わいのハーブティを楽しみながら心と身体を落ち着かせ、布団に入ると心地よく眠れます。 アルコールは禁物。眠気は置きますが、途中で目覚めてしまい、かえって睡眠の質を下げてしまいます。
漢方やサプリメントを使用する
心身のバランスを整えてくれる漢方薬も効果的です。 漢方薬専門のお店であれば漢方薬を購入する際に今の症状を伝えれば更年期の症状を緩和し、不眠症も改善する漢方を調合してもらえます。 また、最近では自然な眠りをサポートしてくれる成分が含まれたサプリメントも数多く販売されています。サプリメントは薬ではないので副作用もなく、健康食品ですので安心して続けることが出来ます。
睡眠の質を良くする食材を使用し、美味しく摂取する
食事でも睡眠の質を高めることが出来ます。更年期の不眠症の時にはトリプトファンという物質を多く含む食材がおすすめです。 トリプトファンは睡眠ホルモンであるメラトニンを増やす物質であり、乳製品や赤身の肉や魚、ナッツ類や大豆・大豆製品、バナナなどに多く含まれています。 特に積極的に食べると良いのが大豆・大豆製品です。大豆には女性ホルモンによく似た働きをする大豆イソフラボンが豊富に含まれており、ホルモンバランスの崩れが原因である更年期の症状をやわらげてくれます。
寝室を快適にする
寝室は寝心地の良い寝具を選び、寝心地の良い寝間着でリラックスできる雰囲気にしましょう。寝る1時間前にはスマートフォンやパソコン、テレビなどは使用しないこと。寝室には持ち込まないのがベストです。 また、眠りを誘うアロマなどでリラックス効果を高めるのも効果的です。 一日の疲れを取る寝室は大切に考え、出来るだけ快適に気持ちの良い場所づくりを心掛けると眠るのが楽しみになり、更年期の不眠症対策に役立ちます。