寝苦しい夏を乗り切る!ニトリのNクール3商品の機能を比較
夏の暑さを回避する接触冷感生地
夏用の寝具に、触ると熱を取り、ひんやりする素材を使っていると謳った敷きパットや肌掛けのシリーズが数多くがあります。 これらは、横になったり上に掛けたりすることで冷たさを感じることが出来ます。そのため寝ているときに汗ばむのを防ぎ冷房の使用を制限できるメリットがあるのです。 このような触るとひんやりする繊維などの素材のことを、接触冷感生地と呼んでいます。ニトリが販売している夏用寝具、Nクールシリーズにもこの接触冷感生地が採用されているのです。 接触冷感生地を使うことによって、気温の高い夜でも体に熱がこもってしまうことを防げます。そして睡眠を邪魔されることなく快適に眠ることができるのです。夏場の疲れを解消し、仕事のパフォーマンスを上げることに一役かってくれるのですね。健康に過ごすのにも重要なことです。 ニトリには接触冷感生地を使ったNクールというシリーズがあります。それぞれに特徴や長所、短所があるので、好みやシーンによって使い分けなくてはなりません。 Nクール3商品の比較と、状況に合わせた最適な使い方を解説していきます。これから冷感敷きパットの購入を考えている方は参考にしてください。
接触冷感のしくみとは
先ず、接触冷感とはどのような仕組みで出来ているのかを見ていきましょう。なぜ、布に触っただけでひんやり感をずっと感じていることが出来るのでしょうか。 それは、熱の伝導性が関係しています。通常人の体温も含めて温度とは、高いところから低いところへ移動しようとする性質があります。これは自然現象で、環境を均等に保とうとする働きの1つです。 熱は高いところから低いところに移動することで、全体の温度を均一に調整しようとします。これを熱伝導性といいます。そして、熱が低いほうへ移動するときもとの主体からは熱量が奪われることになります。 冷感敷きパットはこの性質を利用した寝具なのです。熱の伝導性を示す数値をキューマックスといいますが、寝具に使われる素材はそれぞれキューマックスの値が違が異なっています。 キューマックスの平均は0.3程度で、0.2の素材ではあまり冷たさを感じず、0.3で少しひんやりする程度、0.4までクくると、非常に冷たいと感じます。 0.3以上のキューマックス値を持っている素材は、麻、ジェル、ポリエチレンなどです。ニトリのNクールは熱伝導率の高いナイロンやポリエステルを使っています。そのためひんやり感が持続して、体幹温度を低くすることが出来るのです。
洗濯していつも快適に使えるNクール
Nクールシリーズには、Nクール、Nクールスーパー、Nクールダブルスーパーの3種類があります。この3つにはどのような特徴の違いがあるのでしょうか。 先ずもっともオーソドックスなNクールから見ていきます。Nクールは洗濯可能な商品です。ジェル素材を使った冷感シートもありますが、こちらは洗濯が出来ないので使っているうちに汗染みなどが出来て使用感が悪くなります。 Nクールは表面が接触冷感生地で出来ていて、裏面がパイル地のリバーシブル構造になっています。このため洗濯が可能です。そして、生地を上下変更することによって季節に合わせて1枚の寝具を使い分けることが出来ます。 夏はもちろん接触冷感生地を使った面で夜涼しく過ごしてください。秋から冬に掛けては逆に暖かく過ごしたいので、パイル面を使って寝るといいですね。コスパにも優れています。 また、Nクールは吸湿速乾性に優れていて、ジェルタイプにはない汗を吸収する機能を持っています。さらに吸い取った汗の水分を放出する除湿性能にも優れているので、汗ばみやすい熱帯夜でも快適に使用することが出来ます。
Nクールよりさらにひんやり!Nクールスーパー
2つ目の商品は、Nクールスーパーです。こちらもNクールと同様に表面が接触冷感生地、裏面がパイル地になっていて、使い分けが可能になっています。 また東洋紡と共同開発した中綿は、吸湿、除湿性に優れて丸洗い洗濯も出来ます。1年を通じて快適に使用することが出来るのですね。 異なる点は、Nクールの冷感よりもさらにひんやり感を体感できることにあります。NクールスーパーはNクールと比較して、使用したときの肌の表目温度の下がり方がたった3秒で格段に大きくなっています。
ひんやり感が強くさらにそれが持続するNクールダブルスーパー
3種類目は、Nクールダブルスーパーです。接触冷夏生地とパイル地のリバーシブル、そして洗濯可能なところは他2商品と同じです。 またNクールスーパーと同じように、中綿も吸湿性と除湿製に優れていて、寝ている間の汗をしっかりすってそれを空気中に放出してくれます。なので、快適さがずっと長持ちするのです。 ダブルスーパーの機能はそれだけではありません。3商品の中でもっとも冷たさが持続する理由は、中に冷感が持続するPEシートというものをはさんでいるからです。 PEシートは熱伝導性の高いポリエチレンで出来たシートです。そのため、寝ている間ずっと体温が外に逃げ続けている状態になります。だから3商品の中でももっともひんやり感が長続きするのです。 敷きパットで比較しましたが、このほかにもNクールシリーズには枕カバーや肌かけもありますので、より快適に夏の夜を過ごすことが出来ます。 近年は気温の上昇が続き、熱帯夜が多くなりました。寝ながらの熱中症を防ぐためにも、こうした接触冷感パットを使って眠る工夫をすることが重要なのです。
選び方のポイントは?熱がりの人ほどより冷感の強いものを
夏場の冷房の使いすぎが原因で、1年中からだが冷えている人が増えているといわれています。隠れ冷え性といって、自分では気が付いていないところで体の深部が冷えてしまっているのです。 そうした方の特徴として、手足がむくみやすくなっているというものがあります。靴下のゴムの跡が付きやすくなった、寝ておきてから手足がパンパンになっている、そんな方は、あまりからだを冷やしすぎないほうがいいですね。 そこで冷えが気になる方は、一番オーソドックスなNクールを選びましょう。こちらは価格も1000円台から購入できてもっともコスパに優れています。ためし買いするだけでも損はありません。 反対に、熱がりで悩んでいて夏はとにかく涼しく眠りたい、かつ節電のために冷房は消して眠りたいという方は、Nクールスーパーやダブルスーパーがおすすめです。 ただ、NクールダブルスーパーはPEシートが入っているので他商品と比べて若干ですが除湿性が落ちるおそれがあります。ポリエチレンシートは通気性が低いからです。冷感が高く、洗濯もしやすくて、夜の冷たさにも問題ないものを選びたければ、Nクールスーパーがもっとも使いやすいと言えますね。 このように、使用する方の体質や好みによって使い分けなくてはならないのがNクールシリーズの特徴です。冷えすぎてもいけないし、通気性が悪いと却って寝苦しくなってしまいますから。